シーソー・ゲーム 5
高岡の家を出て三時間ほど経った頃、ポケットの中で携帯が震えた。非通知の番号からだったが、誰からの着信なのかは分かり切ったことだった。
「はい」
『ああ瀬川さん、俺だけど。今いい?』
「大丈夫です」
近くに見えたスーパーの駐車場に車を入れた。
『今からどっかで話でも出来たらと思うんだけど、あんたの店はどうかな。多分まだあんたの自由に出来るんだろ? 時間的にもちょうどいいし』
「駅裏のバーの方ですか」
『そうだね。そっちの方がいいか』
「はい」
『俺は三十分で着く。そっちは?』
「三十分で行けます」
『じゃあ店で』
「はい」
通話が切れると瀬川は携帯を助手席に投げるように置き、きつく前を睨みながら待ち合わせの場所に向かって車を走らせ始めた。
待ち合わせ場所に先に着いたのは瀬川の方だった。まだ日が高いこの時間、静まり返った店内では誰を気にする必要もない。ウィスキーを一杯飲んでからカウンター席に座り、煙草を一本吸い終わって二本目に火を点けようとしたところでまた携帯が震えた。今度は姉からだった。
『大和さん?』
「そうだけど。何?」
『もし都合が良ければ、今日会えないかと思って……』
「夜なら空いてる」
『夜……何処で会うのがいいかしら……』
「後で連絡する」
店のドアを叩く音が聞こえて通話を切った。瀬川が煙草を灰皿に押し付けた瞬間にドアが開き、くすんだ茶色のブルゾンを着た中年の男の姿が隙間から覗く。「よう」と手袋を嵌めた手を上げた男に瀬川は軽く頭を下げた。
「待たせて悪いね」
「いえ、俺も今着たところです。……何か飲まれますか?」
「いや、いいよ。……ああ、何かつまめるものがあったら貰おうかな」
「分かりました」
瀬川が頼まれたものを用意する間、男は瀬川が座っていた場所に腰を下ろして店の中を眺めていた。普段はオーナーである瀬川自身が店に立つことはあまりないが、男の目に映るものの殆どは瀬川が選んで購入し、自ら配置したものだった。
「ああ、どうも」
生ハムとチーズが盛られた小皿と烏龍茶が入ったグラスを見て男は礼を言ったが、それに手を伸ばすことなく瀬川の顔へと目を向けた。
「もうすぐ期限の日だけど、どんな感じかと思ってね。どう? 用意出来そう?」
「はい。その日までには」
「この店は?」
「買い手はついてます」
「ああそう。残念だね、あんたには。自分の店をこんな形で手放すのは悔しいだろ?」
瀬川は内心の怒りを押し殺し、曖昧に笑みを浮かべた。
「まぁ人生なるようにしかならんからな。また一から始めればいい。あんたならまたやり直せるさ」
男は生ハムに刺さったピックを外してから手袋を取り、チーズを生ハム二枚でくるんで口に運んだ。
「……彼女に会わせてもらうことって出来ませんか?」
「彼女って、あんたをこんな目に遭わせた……」
「謝罪したいんです。彼女を傷付けてしまったことをどうしても謝りたくて」
「残念だけど」
「なら伝言だけでも――」
「いや、俺には無理なんだよ。別にあんたに意地悪したくて言ってるわけじゃなくてさ。女の連絡先どころか顔と名前も知らないし、取り次げと言われても断るように向こう側からきつく言われてるんだよ。最初にあんたと会った日、金額と期日の交渉はしないって言っただろ? あれもそうだ。しないんじゃなくて出来ない」
「…………」
「俺はやれと言われたことをやってるだけなんだよ。それが仕事だからな。俺を恨まんでくれよ」
男は手袋を嵌め、カウンターテーブルに千円札を二枚置いて椅子から降りた。
「じゃあまた。見送りはいいよ」
「木村さん――」
札二枚を掴んでカウンターの中から飛び出し、慌てて男を追う。
「いただけません」
「いや、それだと俺が困る。受け取っといてくれ」
男は瀬川が返した金を受け取らなかった。
「施しを受けても何も返せんからな。あんたとの間には何も無い方がいい」
「…………」
「それにあんた、申し訳ないなんてこれっぽっちも思ってないだろ。むしろ腸が煮えくり返って仕方ないって目だ。俺のことも殴りたくて仕方ないだろ」
「そんなことは」
「まぁあんたの腹ん中のことをここで話しても無意味よな。頑張んなさいよ。死んだら元も子だ」
男はくるりと瀬川に背を向けて今度こそ店を出て行った。
ドアが閉まり、店が入っているビルの階段を下りていく足音が遠ざかって、やがて消える。静寂の中に取り残された瀬川は少しの間、異様な光が灯ったその目以外からは一切の感情が消え失せた顔で、瞬きもせずにドアをじっと見つめていた。
腹の中で増幅し続けていた憎悪はとうに膜を突き破り、流れる血に乗って瞬く間に全身へと広がっていた。内臓と内臓の間を蠢き、肉の中に潜り込んで体液を吐き散らし、皮膚の下で出口を求めて虫のように醜く体をくねらせたそれは、瀬川の右頬周辺の皮膚と両の手の指先を一瞬引き攣らせた。瀬川はゆっくりと瞬きをしながら息を吸い込み、体内で増殖した毒素と共に吐き出した。だがそれは霧散するどころか瀬川の体に纏わりついて離れず、皮膚を覆って硬化させていく。
三日前に呼び出しを掛けておいたので、もうあと三十分もすれば店長が出てくる筈だった。店の名義の変更について話し、その後買い手と引き合わせる為に早く出勤するよう連絡しておいたのだ。瀬川は棚から適当に瓶を掴んでグラスに注ぎながら、鼠のような顔をした一つ下の男の顔を頭に思い浮かべた。賢くはないが体は丈夫で――思い切り殴られ蹴り飛ばされて腹に痣を作っても平気な顔で店に立つ男の、媚びるような醜い笑みを。
その男に会うのをこれほど待ち遠しく思ったのは今日が初めてだった。
用を済ませて姉のギャラリーに顔を出したのは、時計の短針が七を指す目前の時間だった。
営業時間を過ぎているせいか照明は所々落とされていて、薄暗い通路の壁を飾る無名の芸術家達の作品は幾らか不穏な空気を醸し出していた。美術作品に造詣が深い方ではなく、店に飾る絵を選んだ数回を除いては一度たりともそういったものに関心を抱いたことがない瀬川は、ただ不気味だとだけ思った。
姉が立っていたのはギャラリーの奥、唯一明々と光が灯されていた場所だった。彼女は天に向かって絡み合う鳥達をかたどった銀色のオブジェの台の前に立ち、はたきで彼らの頭を撫でていた。
「姉貴」
彼女はゆっくりと振り返った。
「大和さん」
「なぁ。高岡充秀って聞き覚えある?」
「タカオカミツヒデ?」
どうやら名前に聞き覚えはないようだった。
「……それで? 呼び出したからには何か用があるんだろ?」
彼女は頷いて台の上にはたきを置いた。
「あの子から預かったものがあるの」
「は? 翔太から?」
「そう、あの子から」
案内された小さな事務所で彼女が鞄の中から取り出したのは、無地の紙袋だった。ずしりと重いそれを開けてみると、中には厚みのある封筒がいくつか入っていた。
「……あいつ、何て言ってた?」
「『それで全部だから、もう俺達に関わるな』って言ってたわ」
中身については聞かされていなかったのか、姉は瀬川が取り出した封筒を不思議そうに見ていた。
「何だったの?」
封筒には見覚えがあった。記憶違いでなければそれは瀬川が甥に渡すのに使っていたものだ。果たしてその中に入っていたのは――瀬川が入れたのと同じ、札束だった。
「……金。姉貴、まさかあいつに話した?」
「何を?」
「俺が金に困ってるって」
彼女は首を横に振った。
「でもあの子、盗聴器かビデオカメラを家中に仕掛けてるんだと思うの」
「は?」
「だからあの子は何でも知ってるのよ」
何でも知ってるの、と彼女は繰り返す。
息子が自宅に盗聴器やビデオカメラを設置して自分達を監視している、と弟に訴える彼女はどう考えても普通の親とは言えなかったが、ただの被害妄想だと返すわけにもいかなかった。そもそも瀬川が甥に金を渡していたのは彼に強請られていたからで、そのネタになったのは自宅で未成年の甥を殴り犯す瀬川の姿を捉えたビデオだ。そんなことをする前は概ね優しく接してやっていたというのに、何故よりにもよってその場面が撮影されていたのか長い間謎だったが、この異常な女――得体のしれない宗教に手を出した挙句、二人の息子の内の一人を自殺で亡くし、もう一人の息子は死に追いやりはしなかったものの、長年の間虐待していたらしいこの女を監視する為に身に着けた習慣なら納得がいった。
「そうかもな。身に覚えあるだろ?」
皮肉を言っても彼女が言い返すことはないと分かっていた。言葉の意味を理解していないのか、それとも理解した上で言い争いを避ける為に理解出来ない振りをしているのか、呆けたようにこちらを見つめるだけだった。
「……怪我、してるのね」
ふと気付いたように彼女は言い、そのほっそりとした手を紙袋持つ瀬川の手に伸ばした。ぞっとするほど冷たい指先が甲に触れる。赤く腫れた指の根元の関節から熱が失われていく。
「……ぶつけた。別に痛くねーから」
「そう……」
姉の手が離れていくと、瀬川は知らぬ間に詰めていた息を吐いた。
「で? あんたは?」
「え?」
「金。用意しろって言っただろ」
紙袋に入っている額ではわざわざ足を運ぶ価値も無かった。
「あの人が……用意するには時間が掛かるって」
「へぇ。旦那と話したんだ。俺には時間が無いってことは言ってくれたわけ?」
「すぐに電話を切られたから……」
「は? すぐ掛け直せよ。自分の旦那だろ」
「でも」
「俺が死んでもいいって? 姉貴、そんなに薄情だったんだ?」
「…………」
「旦那が駄目なら、あいつに……親父に泣きつけよ。借金でも出来たって言えば出すんじゃねーの。それか――」
姉の目が瀬川を見上げている。その目は瀬川を残酷にした。
「――昔みたいにあいつを喜ばせてやれば?」
衝動のまま悪意に満ちた言葉を放っても、彼女の物憂げな瞳には、さざ波ほどの感情の動きも浮かび上がらなかった。
瀬川は考える。もし今ここで、ジャケットの中からナイフを取り出し銀色に光る刃を向けたなら、この女を恐怖で慄かせることが出来るだろうか。逃げ惑う彼女の腕を掴み、その胸や腹や顔に刃を突き立て肉を抉ってやれば、この人形のように美しく虚ろなこの女を涙させることが出来るだろうか。かつて彼女の父親が彼女によくそうしていたように、無理矢理圧し掛かって深くまで穿ちながら体に噛み付いてやれば――叫び声を、涙ながらの懇願を聞くことが出来るだろうか?
いや。きっとこの女は命が絶える瞬間までその身に降りかかる全ての悪意と欲望を受け入れ、か細い吐息を漏らしながら粘つく血をその穴から垂れ流すだけだ。
「あんたはあれが好きだったもんな」
そう口にした瞬間、瀬川の中に何か曖昧な形をした記憶の欠片が蘇った。
快感に呻く男の声、衣擦れの音、立ち去る背中、閉まり切らなかった障子の間から覗いた白い体、性の臭い、じっと瀬川を見つめ返した彼女の目……。
その時彼女に呼び掛けられて部屋に入ったのか、それとも断りなしに足を踏み入れたのかは覚えていなかった。確かなのは彼女が瀬川を抱き締め、その腕の中で瀬川の体に変化が起こったこと、そして二人の間にそれまで起こらなかったことが起こり、それが起こっているとき彼女の体は瀬川を強く欲していたということだった。
「一体、何の話をしているの?」
「あんたの本性の話だよ」
そのとき、二人の傍でカタンと小さな音が聞こえた。
音が聞こえた方向に目をやると、事務所の机に置かれたブリキの鳥たちのオブジェが囀りながら円形の台の上で回転を始めるところだった。台の中央には穴が開いていて、そこからは絵本の中から飛び出してきたような木が生えている。木の枝は小さな時計を支え、その時計の針はちょうど七時を指していた。
二人が無言でそれを見つめていたのはほんの十数秒の間のことで、瀬川は鳥が回転をやめると同時に姉に背を向けた。
「また来る」
事務所のドアが閉まり切る前に中から「気を付けて」という小さな声が聞こえたような気がしたが、瀬川は立ち止まることなくギャラリーを後にした。
ギャラリーから少し離れた大通りでタクシーを捕まえた。運転手に告げた目的地は、瀬川自身思いもよらぬものだった。
「――ですね。はい。……うん、それにしても今日も冷えますねえ。ニュースでは雪は降らないって言ってましたけど、今夜はどうですかねえ」
還暦は超えているだろう顔の運転手はどうやら話し好きらしかったが、人が好さそうな声を瀬川は完全に無視して窓の外に目をやった。十二月の冷たい空気の中を歩く人々や前後左右を進む車の中に、見知った人間や不審な男たちの影はないかと視線を巡らせる。タクシーの少し後ろ、隣の車線のワゴン車を運転する男から視線を感じたような気がした。暫く様子を窺っていると、ふいに後部座席から柴犬が助手席に飛び出してきた。後ろから手を伸ばし犬を引き戻したのは小学生くらいの子どもで、運転席に座っていた男は前方で左折しようとするタクシーに一瞥もくれず動揺した顔で犬と子どもを叱りつけていた。
目的地に近付くにつれ人も車も少なくなり、見通しが良くなった。少なくとも出発地からタクシーを尾行している車はない。
「お客さん。すいませんけど、マンションの近くに目印か何かありますかね」
運転手は控えめな声で尋ねた。ミラーに映る皺だらけの顔が緊張して見えるのは気のせいだろうか。
「そこで下ろしてもらえますか。すぐ近くなんで」
「あ、はい。分かりました」
少し距離はあったがタクシーを降り、タクシーが去るのを待ってから歩き出した。冷たい風が頬を撫で、吐いた息が白に変わる。一瞬電話を掛けようかと思って携帯を取り出したが充電が切れていた。それならそれでいい――今はその方が好都合だ。
マンションのエントランスにはオートロックのドアがあったが、ちょうど住人が中に入っていくところだった。瀬川は素知らぬ顔で住人の後に続き、郵便受けの前で立ち止まった住人が用を済ませる前にエレベーターに乗り込んだ。
その部屋の前に辿り着いた瀬川は、右手に持ったままの紙袋を強く握り締めてチャイムを鳴らした。一分もせずにドアが開く。鍵を開ける音は聞こえなかった。
「大和さん。おかえりなさい」
高岡は微笑み、瀬川を迎え入れた。
「帰ってくると思ってました」
瀬川は家を出るとき、高岡を突き飛ばし自惚れるなと吐き捨てていった。実際高岡は瀬川にとってどうしても必要な存在というわけではなかった。高岡がどれ程過去に固執しているのだとしても瀬川には関係がなかったし、気持ちに報いようとは欠片も思わなかった。だから本心から拒絶したのだ――施しなど要らないと。
玄関ドアが閉まると同時に高岡の腕を掴み、壁に押し付けた。
「今日は一日寝てたんです」
「ああ、そう。だから?」
「だから……もう何だって出来ますよ」
含みのある言葉。何かを期待している唇。瀬川の怒りが自身に向けられることを望んでいる目。
うんざりだった。この男にも、人形のような姉にも、纏わりついてきたかと思えば離れて行った甥にも、知ったような口を聞く木村という男にも、一時の快楽を共有するだけの女達にも心底うんざりしていた。店も車も家も貯金も手放し、施しを受ける為に弱みを晒し、下げたくもない頭を下げ懇願して命を長らえるより――全員この手で終わりにしてやりたかった。
「なら死ねよ。今ここで」
「いいですよ。大和さんがその手で僕を殺してくれるなら」
紙袋を廊下に投げ捨て、高岡の首に両手を掛ける。
「殺してください」
今ここで少しでも力を入れれば止まれなくなる。気道を潰し、頸動脈を血の流れが完全に止まるまで圧迫し、首の骨を圧し折るまで放さないだろう。
だが――ここで殺して何になるというだろう? 高岡を殺した後、他の全ての不快な人間たちを彼と同じ目に遭わせることなど不可能だし、最終的には自分が大損を被るだけだ。
「……お前言ったよな? 俺の力になってくれるってさ。俺がお前に、じゃなく」
瀬川は高岡の首から手を離し、肩を軽く押した。高岡は瀬川を見つめたまま静かに膝を突き、視線を下げてベルトに手を伸ばした。
慣れた手つきでペニスを取り出し、ねっとりと舌を這わせ始めた男の頭に手を添えて息を吐く。柔らかな唇、巧みな舌使い、性器のような口腔の粘膜の感触。完全に勃起すると、瀬川は高岡の髪を掴んで時折無理に口を犯した。翻弄し、解放して、また翻弄する。喉の奥を突いて咳き込ませ、唾液で濡れた口の周りにペニスを擦り付けたかと思えば唐突に動きを止め、無言の内に奉仕しろと促す。どれだけペースを崩し好き勝手に扱っても高岡は従順だった。瀬川の目を窺い、瀬川の誘導通りに口や舌を動かし、瀬川が動くときはそれがどんなに乱暴で自分本位な動きでも受け入れようとする――まるで遠い昔、瀬川に恋をしていた少年のように。
「充。お前さ……俺と一緒にいる間はずっとそうやって、可愛くしてろよ」
涙目で己を見上げる高岡の髪を撫でる。
「そしたら俺も可愛がってやるから。な? お前なら出来るだろ?」
今になって、あの教師に渡したのは惜しかったかもしれないと思う。はした金とプライドの為に捨てるのは悪手だったと。幼い体に己を刻み付けて端から端まで自分好みに仕込み、口答えも出来ない程に支配して骨の髄まで利用出来たのかもしれない。
いや――利用することは今でも出来る筈だった。この男は瀬川が望めば何でもするだろう。恋心はとうに死に絶えてしまったのだとしても、遥か昔に固定された二人の関係は変わらない。感情ではなく関係性の問題だった。父と姉ほど完成された繋がりではないとはいえ、瀬川と高岡は確かに過去によって繋がっている。瀬川は高岡から奪い、高岡は瀬川から奪われる。それが自然な成り行きで、世界の秩序なのだ。
もはや瀬川は奪われる立場に甘んじるつもりは無かった。それを受け取る権利の無いものに与えるつもりも、許される為に懇願するつもりも無かった。
瀬川は高岡の髪をきつく掴み、その喉の奥に精液を吐き出しながら、何故自分が一度はそうしようと考えていたのか不思議に思った。
←前の話へ
次の話へ→
topページに戻る