シーソー・ゲーム 1
――一週間前
「えー、もう全部使っちゃったよー。もっと早く言ってくれたらよかったのに」
ストレートの茶髪を長く伸ばした女が残念そうに言う。彼女のどこか幼さが残る愛らしい顔には、濃い目の化粧が完璧に施されている。
「昨日の分くらいはあるだろ? 貯金は?」
「今の店週払いだもん。しかも今週と来週の分はバック分以外前借りしてるし。貯金もゼロ~」
「あ? 何に使ったわけ」
「車。再来週納車なんだ」
瀬川は苛立たしげに溜息を吐き、火を点けたばかりの煙草を側溝の穴に落とした。
「ご飯食べに行く? それともホテル?」
「帰る。お前も帰れ」
「えー何で何で! 折角店休んで出てきたんだよ? これで解散とか有り得なくない?」
瀬川は女のあからさまに不満そうな声を無視して車に乗り込んだ。大して期待はしていなかったとはいえ、あまりにお粗末な結果だった。自ら呼び出した相手が気を害した様子でいるのにも構わず、無言で駐車場から車を出した。
走り出して五分もすると、瀬川はまた煙草に火を点けた。臭いが残るのを嫌って普段車内では吸わないようにしていたし、横や後ろに乗せる相手にも誰であろうと決して許さなかったが、今はどうしても我慢が出来なかった。
「クソ、クソ、クソ……」
瀬川が金の無心を始めたのは数日前のことだった。後ろ暗い秘密を共有している何人かの男や女に暴露を仄めかし、恩を売ったことのある数人に友情の証を求めた。それで常時なら大金と表現する額の金は用意できたが、必要な額には到底及ばなかった。
関係したことのある女たちに金を貸してくれと声を掛け始めたのは昨夜だ。
その行為が己の自尊心をいたく傷付けることは分かっていた。相手と時期、場所と方法を見極めた上で必要な分の金を引き出すこと、あるいは時折そうしていたように彼女達から間接的に利益を得ることと、追い詰められて手当り次第に財布の中の端金をねだるような真似をすることは違う。
掌握出来ない事態の中に置かれていると相手に気取られ、憐れみや施しを受ける立場に落ちることは耐え難かった――瀬川にとってそれはつまり、相手に主導権を明け渡すということだからだ。一度そこに落ちてしまえば相手は二人の関係が生み出す全ての支配者として君臨し、与えたものの見返りとして与えたもの以上のものを奪うことが出来る。
初めの結婚がそうだった。裕福で美しい年上の女。彼女は殆ど瀬川の言いなりだったが、年下の夫を見つめる目には驕りと支配欲が見え隠れしていた。彼女は母親のように瀬川を諫め、姉のように与え、恋人のように求め、妹のように頼り、瀬川なしでは生きられないような顔をしながら、自身が瀬川に求める以上に瀬川が自身を求め必要としていることを知っていた。
彼女はどこか瀬川の腹違いの姉に似ていた。瀬川に与える振りをしながら、奪われる振りをしながら、それ以上のものを奪っていった女に。
明後日には退去することになっているマンションに辿り着き、車から降りて駐車場から正面玄関に移動しようとしていたときだった。瀬川はマンションの前に停まっていた車の傍に男が立っていることに気付いた――ブラウンのチェスターコートを着た男の視線は、まっすぐ瀬川の方に向けられている。
「お久し振りです、大和さん」
気付かない振りをして中に入ろうとした瀬川の背中に向かって、ふいに男が声を上げる。振り返ると男は軽く手を上げた。
「『ミツル』です。覚えてますか? 高岡充秀、中学生のとき後輩だった」
男はそう言いながら近付いてくる。よく見れば確かに見覚えのある顔だった。成長し随分小奇麗になっていたが、二十数年も昔、ほんの数か月だけつるんでいた二つ下の少年の面影が色濃く残っていた。
「は……充……?」
「再会を祝って、食事でもしませんか」
「お前、あいつらの……」
「『あいつら』?」
高岡は不思議そうに尋ねる。その声音には何か含みがあるようには聞こえなかった。虚を衝かれた瀬川は口を開けたまま少しの間黙り込み、それから高岡を冷たく睨んだ。
「今更何の用だよ。とっくに時効だろ」
「ええ、あのことならもう怒ってなんかいませんよ。昔の話ですから」
高岡は苦笑し、少し言い辛そうに続けた。
「実は探偵を雇って、初恋の人を探してもらって……それで、ここにやってきたんです」
「……は?」
「ああ、愛の告白をしにきたわけじゃないですよ。今貴方の前に立ったらどんな感じがするのか確かめてみたかったんです。それに少しだけ思い出話が出来たらと思って」
こんな夜中に連絡も無しに現れた男の言葉は、全く知らない人間ではないだけに異様だった。遥か昔に放り捨てた筈の飼い犬がある日突然家の前に戻ってきたような、決して心地良くはない感覚。
「あのさ。悪いんだけど俺忙しいから。もう帰ってくれる?」
「……そうですね。こんな夜中に突然押しかけてすみません」
やけにあっさりと引いて、高岡はコートのポケットから折りたたんだ紙片を取り出した。
「気が向いたら連絡して下さい。有給をまとめて取ったので、今週中だったらいつでも」
高岡はごく自然に瀬川との距離を詰め、スーツの胸ポケットに紙片を差し込んだ。そして瀬川が身を引く前に離れ、くるりと背を向けて車の方へと戻っていった。
高岡を乗せた車は名残惜しげな素振り一つ見せずに走り去り、後には瀬川だけが残された。
今度こそ誰かに引き留められないよう、ダイレクトメールがはみ出した郵便受けを無視して部屋に直行する。部屋に入るとまっすぐ冷蔵庫に向かい、冷えた缶ビールを開けてリビングのソファに腰を下ろした。
奇妙な再会の後味を洗い流す為にビールを呷り、煙草に火を点ける。家財の殆どを売り払った寒々しい部屋の床を眺めながら荒々しく溜息を吐いた。
真っ当な手段では――勿論瀬川の基準で言う真っ当手段で、という意味だが――期日に間に合いそうもないことは初めから分かっていた。 ≪一億円を二週間以内に用意すること≫ それが相手側の要求だったからだ。一億という馬鹿げた数字は女が決めたのだという。経営していた店の客として何度か現れ、ほんの数か月付き合って、最後には顔馴染みの男の風俗店に紹介してやった女。幾らかの紹介料とバックは頂いたがそれは店のシステムとしてあるもので、浪費癖のせいで金欠だと言っていた彼女は他よりもずっと割りのいい仕事にありつけたのだ。だと言うのに、今瀬川は彼女のせいで追い詰められている。
大体会う時に金を出していたのは瀬川の方だったし、暴力を振るったこともなかった。こんな事態になったのは単にツキがなかったからだ。どこにでもいそうな二十三歳の女、教養も品もなく特に羽振りがいいわけでもなかった女が、どうして『彼ら』にとって重要な人間だと気付けただろうか?
今も女の正体を正確に把握出来ているわけではなく、ただ彼女は『誰か』の娘であり決して傷付けてはいけない人間だったのだと彼らに匂わされただけだ。もしかすると女は彼らのうちの誰かの妹や従妹なのかもしれないし、風俗店かどこかで見染められた情婦なのかもしれなかった。
「一億」
女が舌っ足らずに言う姿を、容易に想像することが出来た。いちおくえん。それが瀬川の命の値段だ。
払えなかったとき彼らが本当に『それ』を行うかどうか瀬川は知っていた。何年か前、瀬川がまだ人の下で働いていたとき、何度か彼らの仕事を垣間見る機会があった。彼らがどれほど誠実に与えられた仕事をこなすか、どれほど素早く無慈悲に仕事をやり遂げるのか瀬川は覚えていた。
「一億、一億、一億……」
飲み干したビールの缶を手で潰し、ごみ箱に投げ捨てる。一億。この部屋と持っていた店を売り払い、車や家財も処分して、人からもかき集めた。それでも届かない額。
誰かがどこかで自分を嘲笑っているのを瀬川は感じた。交渉の余地もなく理不尽な要求を突き付けられ、焦り屈辱を味わう自分の姿を楽しんでいる何者かの存在を感じた。男の顔に浮かぶ笑み、息遣いを今この場にいるかのように感じ、強く意識した。
腹の底に押え込んでいた怒りがふいに沸き出し、理性を押し退けて外へと出ようとする。呼吸が荒れ、血が燃えて手が微かに震え出す。瀬川は何もない空間を見開いた目で見つめ、持っていた煙草の煙を深く吸い込んだ。ニコチンが体に滲み込んでいく――一度膨張へと向かい始めた衝動を鎮めるには足りない量だ。怒りは瀬川の体から溢れ出し、冷たい部屋を静かに満たしていく。
瀬川は煙草の火を消してスーツのポケットから携帯を取り出し、冷蔵庫から新しいビールを取り出しながら発信履歴の一番上の番号にリダイヤルを掛けた。
「……今からうちに来いよ。前から来たがってただろ?」
女は電話の向こうで数十分前の別れに対して文句を言う。気のない振りをし、謝罪を求め、自分は都合のいい女ではないのだと瀬川に思わせようとする。
「ああ、さっきは悪かった。ちょっと気が立ってて。あの件はもう終わったから……そう、俺勘違いしててさ。月初めに自分で振り込んでたの忘れてたんだよ。馬鹿だろ? あの後相手に電話したらもう受け取ってるって言われて思い出してさ……ああ、だからお前に会いたいと思って。……そう、埋め合わせのつもり。……近くにタクシーは?」
不誠実な男をあっさりと許し、促されるままタクシーに乗り込んだ彼女にマンションの住所を告げて通話を切った。通話の間瀬川の顔に張り付けていた笑みはすぐに崩れ、消え去って、ぎらついた瞳だけが残る。
この家に入れた人間は身内と呼べる数少ない人間と業者だけだ。女たちが我が物面で部屋を歩くのには耐えられなかったし、帰りたくないと渋る声を聞くのにも飽き飽きしていた。近所の目を気にしながら追い出すよりは自分がホテルから出て行く方がいい。特に今電話を掛けたような女は自らの痕跡をうんざりするほど残していく――これまでなら絶対に家に上げなかった人種だが、今はもうどうでもよかった。この家はもはや瀬川のものではないのだし、女にはもう二度と会うつもりは無かったから、多少近所に迷惑がられる程度に手酷く扱っても問題はないだろう。
瀬川は二本目のビールを飲みながら明日のことを考え始めた。女に会う前に飲んだ分を含めると相当の量のアルコールを摂取していたが、頭が回らなくなる程ではなく、現実は見えていた。自分が明日誰に会い誰から金を引き出さなければならないのか、瀬川はそれ以上ない程に分かっていた。
脳裏に長く艶やかな黒髪が浮かび上がる。その髪を耳に掛ける指は折れそうに細い。いつもゆっくりと瞬くな目が瀬川を見つめ、少しだけ開いた赤い唇が吐息を漏らす。これまでに瀬川が出会った中で最も美しい女――生まれて初めて美しいと感じた女。
『大和さん』
彼女の手が瀬川の頬に触れる。
『大丈夫?』
耳の裏をくすぐるような響きを持ったその声はか細く聞き取り辛い。瀬川は彼女が声を張り上げるところを聞いたことがなかった。しかしそれでも彼女の声はいつも十分に瀬川の注意を引くことが出来た。
『大和さん』
息苦しさを感じる。落ち着かない気分になる。瀬川は彼女といると何故かいつもそういう風になった。
何かが、細身の彼女の体を何かが覆っている。彼女の体以上の大きさの何かが二人の空間を圧迫している。
『どうしたの? 姉さんに教えて……』
瀬川は頬に触れていた手を掴み、彼女を壁に押し付けた。怯えた目――今の彼女は瀬川を通して瀬川ではない誰かの姿を見ている。
――来客を告げるチャイムが鳴った。瀬川は我に返り、立ち上がってインターホンの画面を見た。
『来たよー? 寒いから早く開けてー』
ビールを一気に煽って空になった缶を潰し、エントランスのドアを開錠した。
「早く上がってこいよ」
恋人に掛けるような柔らかな声音を使って言う。向こうからも瀬川の顔が見えていたなら、彼女は開いたドアの先には一歩も足を踏み入れることなくマンションから逃げ出していただろう。
ふと、少し前に車の中へと連れ込んで遊んだ子どもの怯えた目を思い出す。彼女はあの少年のように涙を湛えた目で瀬川を見るだろうか? どうかやめて欲しいと懇願してみせるだろうか? 肌を撫でる手に鳥肌を立てるだろうか? 恐怖はあるだろう――初めのうちは逃げ出したくて堪らなくなる。どうしてそれが可能な内に瀬川の本性に気付かなかったのかと思う。だがある種の人間は、絶対的な支配者に身も心も嬲られ支配されることに喜びを覚えるのだ。それを味わってみたいと心のどこかで望んでいる人種は、恐怖と安堵の両方を与えてくれる瀬川を恐れながらも受け入れ、依存し、どうしようもなく求めてしまう。
彼女にその素質があることは分かっていた。だから彼女をナイフで脅す気はなかったし、そうする意味もなかった。初めは普段と違うやり方に戸惑い嫌がる素振りを見せはするだろうが、そのうち楽しみ始める筈だ。
彼女はきっとそれまで迎えた絶頂の全てを上回る快感を味わうことが出来るだろう――やり遂げる前に、瀬川の方が彼女に飽きてしまわなければ。
チャイムが鳴る。鍵は開いていない。何も知らずドアの前に立つ女を迎え入れる為に、瀬川は玄関の方へとゆっくりと歩いて行った。
翌日の夕方、瀬川は姉の家に行った。
あの少年とのひと時の後、甥の翔太から家にも彼らにも近付かないよう言われてはいたが、その要求の影にあるものは彼にとっても忌まわしく、誰の目にも晒したくない種類のものだと分かっていた。ただ家に訪れただけで甥が宣言通り全てを暴露し自分を破滅させると瀬川は思わなかったし――今は社会的な破滅の可能性が気にもならなくなる程に差し迫った問題があった。
会いに行くと早朝に連絡を入れていたので、姉は家で一人瀬川を待っていた。
「急だったから、少ししか用意出来なかったの」
紅茶と菓子を出した後、彼女は傷一つないテーブルにそっと厚みのある封筒を置いた。瀬川は中身を見ることなくスーツの内ポケットにそれを仕舞った。
「爺さん……親父には?」
彼女はゆっくりと首を横に振る。
「俺のことは?」
「経営が上手く行っていないから……、援助して欲しいって言っただけ。でも駄目だった」
姉は父親の口利きと金銭的援助で開いたギャラリーを持っていた。瀬川からするとそこは姉の小さな遊び場だった。経営の才能に恵まれているとは決して言えない姉の、見せかけの楽園。
瀬川は舌打ちをした。父親から疎まれている自分と違い、今も昔も過剰なほど目を掛けられているといっても姉が普段から自由に出来る金はそう多くない。多くない内の殆どが受け取った封筒に入っていることは分かっていた。彼女は弟に出し惜しみなどしない。
「もう一回頼んで。どうしても金が要るんだよ。今すぐに」
「……何があったの?」
「姉貴は知らなくていい」
「どうして?」
「あんたが知ってもどうにもならないことだから」
「そう……」
瀬川は向かいに座る女の顔を見る。四十手前の女――いや、もう四十になったのだろうか。人形めいた肌には大きな皺もしみもなく、幼い頃から人々の関心を引きつけた美しい造形に崩れたところは未だ見当たらない。
過ぎ去った年を最も感じさせない場所はその目だ。向かい合った相手の体を通り過ぎ、その向こうのどこか遠くを見ているような眼差し。それは瀬川の持つ最も古い記憶と寸分も変わらない。
「あの子が帰ってくるわ」
時計が視界にあったわけでもないのに、彼女は急にそのことが気になったように呟いた。
「帰ってきたら何か問題でもあるわけ?」
「この間、あの子に会いに来たでしょう」
水曜日の事を言っているのだとすぐに分かった。店に飾る絵についての相談だと口実をつけて、実際は恋人を傷付けられた甥が自分の前でどんな反応示すのか様子を窺いにきた日。
「は。姉貴に会いに来たんだけど?」
「凄く怒ってたの……次に顔を見たら殺してやるって」
「俺もそう言われた。けどあいつが本当に殺すわけねーだろ」
「でも殺すって言ったのよ。殺すって」
「そんなに翔太が怖いの、姉貴は? ……二分の一の俺よりも、四分の一しかあいつの血を引いてない自分の息子の方が怖い?」
返事は無かった。瀬川は舌打ちをし、立ち上がった。
「金のこと。頼むよ、姉さん。旦那経由でもいいから出来るだけ用意して。……じゃなきゃ、あんた俺と二度と会えなくなるかもよ」
瀬川はそう言って姉に背を向けた。返事を待たず廊下に出た瞬間、何かが瀬川の腕に触れた。
「大和さん」
振り返る。椅子から立つ音など聞こえなかったというのに、姉は瀬川のすぐ後ろに立っていた。
「……ねぇ、何があったの?」
瀬川はスーツの内ポケットに潜ませたナイフのことを強く意識した。今すぐに姉の体にそれを突き立ててやりたいと思った――だが、何の為に?
そうだ。もし本当に全ての策が尽き逃げ道も失ってしまったら、金を出さなきゃこの女を殺す、あんたの一番大事なものを奪ってやると脅してあの親父から毟り取ってやればいい。
その為に今ナイフのことを思い出したのだと、瀬川は自身の衝動に説明を付けた。
「……姉貴が知ってもどうにもならないこと。言っただろ。金のこと頼んだから」
腕に触れたままの手を振り払い、瀬川は姉の家を後にした。
車を走らせてから煙草を口に咥えた。だが煙草と同じ場所に入れていた筈のライターが見つからなかった。苛立ちながら探す内に、瀬川の指はライターとそれまで存在を忘れていた紙片を同時に見つけ出した。気味の悪い再会を思い出し、瀬川は紙片を握り潰そうと思った。だがそうする直前、ふと高岡が乗っていた車のことを思い出した。
路肩に寄せて停車し、煙草に火を点けて折り畳まれた紙を開いた。携帯の電話番号……それに住所。どうやら高岡はここから車で一時間半程の町に住んでいるらしい。部屋番号からしてアパートや戸建てではなくマンションだ。一人暮らしだろうか? 指輪はしていなかった。同居人がいるなら住所までは書かないだろう。
独り身だとしても随分値の張る車――身なりも良かった。随分稼いでいるんだな、と瀬川は手書きの文字を見つめながら思う。
『初恋の人を探してもらったんです』
鼻先に紙片を近付けた。手触りのいいクリーム色の紙からは、高岡が纏っていた香水が仄かに香った。
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